よいこの読書録

よいこが読んだ本の感想を好きなように書くの

かもめたくはいびん 著:いしいひろし

(ストーリー)
 大忙しのかもめの郵便屋の話
 ある時に、長く働いてくれる従業員を採用しようと応募写真を見る
 目が鋭く、これは長く続きそうだと採用しようと呼んでみる
 来たのはかもめじゃなくて、ペンギン
 びっくりしたけど、とりあえず受付にどぞどぞ
 お客が怖がってだめだ
 次はバックヤードにどぞどぞ
 他の従業員が怖がってだめだこりゃ
 そんなこんなしてると雨がしとしと降ってきてお昼
 ペンギンは配達したいなーと思っていると
 誰も配達にいこうとしない場面に遭遇
 なぜか確認すると、雨が降ってみんな飛ぼうとしないんだと教えられる
 ここでペンギンは気づきます
 はっ!!俺、飛べないじゃん
 ここでかもめは気づきます
 はっ!!ペンギンは水中泳いで配達できるじゃん
 そんなこんなでペンギンは配達を任せられます。
 水の中はすいすい、陸のうえはへとへと
 帰ってくると、また大量の荷物にペンギンはびっくり
 飛行機の免許とろうかなぁってシーンでお話は終わる

(絵)
 色鉛筆で描いたような優しい絵
 カモメの愛くるしい姿
 出会った瞬間のペンギンの鋭い目、こわい、
 受付の見下すような目をしたペンギン、こわい、
 飛べないじゃんって気づいたときのペンギン、アホ、過ぎてめちゃかわいい
 というか、ここが一番笑えた。
 緊張と緩和のピークだと思う
 すぐにカモメの海泳げるの忘れたてた!はさらに笑える
 字のフォントの使い方も絶妙で、好き
 ここからペンギンはこわいイメージから少し抜けてるいい奴に見えてくる
 海の中を泳ぐ姿は気持ち良さそうで、
 陸を歩く姿は、たいへんな業務もまじめにこなすように見える
 最後に追加の荷物を見たときのあんぐりな表情は最高に親近感がわく
 遠い目をして、パイロットになる方法を持つペンギンに哀愁を感じる

(感想)
 見た目じゃわからないことなんて沢山ある
 こわいとおもっていたペンギンのことを見るうちに
 愛くるしさ、目の鋭さがギャップになって
 いとおしく思えるほどに
 そして、最後のパイロットになる方法は、
 仕事をしている人は何度か考える
 転職や、キャリアアップの切実な願いが伝わる
 子供にはまぬけなところで笑いを、大人には哀愁漂うところで笑いを
 子供にも、大人にも笑えるお話でした。 

 

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かもめのたくはいびん