よいこの読書録

よいこが読んだ本の感想を好きなように書くの

青くて痛くて脆い 著:住野よる

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青くて痛くて脆い カバー

青春ぽいカバーに惹かれて購入

僕の青春がここにあるかなと思って読んだら

なかなか重い

変わっていく人

変わらない人

純粋とは、純真とは

大人になるとは

幸せとは

何かなって想えた

男女の友情は悲しいかな成立しないのかなって

もう少し、自分を主張するのがうまかったら

叶う想いもあったのかなって

男の心にいる彼女は、彼女を見ていなかったのかな

たまたま、理想と現実が一致していた出逢い

成長していく彼女

変わっていく人に耐え切れなかったのかな

自分の理想を押し付けて、悪いようにかわっちゃったって

でも、もれなく僕もきっとそうなのかもしれない

対話を重ねても、相手に求めてしまうから

そのままの君を愛せないから

壊してしまう

脆いのは彼女ではなく、彼の方だったのかな

きっと、そういう弱さは誰にでもあるもので

思い通りにならない何かを

だめだって思って決めつけて

一生懸命に壊してしまうような脆さ

 

この本はそんな気持ちに僕をさせました。

 

理想を純粋とするなら、現実を見て行動することはなんなんだろうか

目的のために手段を選ばないことを青さが抜けるというのであれば喜ばしい

けど、きっとこの本でいう青くては、純粋な理想を笑わない心

現実を見て、理想家を笑わない青さなんだと思う

現実という言い訳で理想を笑うようになったらだめで

理想を追い続ける青さと笑わない痛さを持つことが純粋なのかなって

まとまりがなくなったけど

僕は、気付かないうちに枠組みを自分につくって

青くて、痛い理想から逃げているのだと思う

それは理想を掲げる人が痛いんじゃなくて

理想を追えなくなった自分に痛みを感じるから

痛い人っておもんだと思う。

純粋であることは痛みを伴う。

傷つけられる機会が増える

だから脆くなる

そういう意味もあるのかなって

理想を掲げる人

理想を掲げる人を見続ける人

どちらにも脆さがあるかなって

願わくば大事な何かを壊す前に、自分自身を傷つける前に

青くて 痛くて 脆い 心を 大事にしなきゃね