よいこの読書録

よいこが読んだ本の感想を好きなように書くの

君の瞳が問いかけてる 著:沢木まひろ 脚本:登米裕一

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表紙

 


2020年9月18日 第一刷発行

 

・あらすじ
暗い過去を持つ累
目が見えない明香里
駐車場のアルバイト中に累がふとしたきっかけで明香里と出会う
ぶっかっこうないなりとドラマを見に来る明香里
なんやかんやで仲良くなって
目の見えない明香里から光をもらう累
追いかけてくる暗い過去
暗闇が累を飲み込む、
別れ、すれ違い、再会
二人に明かりは差し込むのだろうか・・・

 

・感想

誰しも過去がある
行動の結果をずっと引きずりながら
出会い、別れ
一つ一つの結果が今と未来につながっている

累と明香里、何が二人をつなげていたかは難しいけど
見えないものがあることよりも
信じられないことがあることよりも
思い続けることが大事なのだと思う

ただ生命活動をしている
感情が揺さぶられない
生きているだけの時間は動物と一緒なのだ
とは、少し言い過ぎるもはするけど
感情が揺さぶられる
それが生きることなんだと思う

生きる意味なんて大層なことを考えることは
ほんの一瞬の気の迷いだけど
自分の外側に感情が揺さぶられることは
生きるうえで最高にスパイシーだと思う

この本は何度もやり直す思い
幸せの願い方の違い
傷つけない、不幸にしたくないという思い
相手を、自分を
そん葛藤の中で描かれた恋の話だと思う

 


・読んでるときのメモ
金子 バイトの先輩(酒の配送)

動物みたいなもんだ、ただ生命活動をしている

お饅頭とみかん、ぶさいくな稲荷
金木犀に水をやってくださいね

私は自立している。足りないとすれば「いってきます」を言う相手がいないこと

目が見えない不便さを感じる第一位 排水溝が詰まったとき

おしゃれをした自分が見えない
本当におしゃれなのだろうか
→少し胸が苦しくなった

普段なんとなく見ていたものは記憶に残っていない

シーグラス
 ガラスもここまで削れたら、誰のことも傷つけない

犬の名前「すく」
わんわん吠える。

ロミオとジュリエット
「彼女の目が問いかけている。僕は答えなければならない」