花束みたいな恋をした / 原作・脚本 坂本裕二 / 著 黒住光
花束みたいな恋をした
僕もこんな恋をしたいと素直に思った
二人は別れてしまったけど
お互いの心に、綺麗な枯れない花束を届けていたのでしょうね
それは、同じ恋でありながら、互いに違う花束で
深い感謝と大切なものになったと思う
理想と現実は違います
未来と過去に挟まれて
変わらない思い、変わっていく何か
その何かを許せるか、許せないか
恋として、憧れをもって、はちみつと塩と苦み、ごちゃごちゃとまぜた
恋
すれ違う思いに夢を見た作品でした。
互いを想っているはずなのに
言葉にない行間ばかりが目に入る
相手の気持ちを邪推してすれ違っていく
お互いに歩く道が同じだったのが
相手に道を譲ろう、相手の道を歩こうと
合わせる恋に変わるだけで
なぜ、こんなにも想いは離れていくのだろう
悲しい、むなしい、
伝わらない愛と恋
伝わっていく譲歩と遠慮
愛するがゆえ、恋するがゆえ、失いたくないものばかり
犠牲にしたもので、守るはずのものが壊れていく悪魔の契約
あの頃に戻れないと
過去を見て涙を流し
あの頃のように歩けないと
未来に涙をする
僕は同じ状況になったら、どちらに涙を流すのだろうか
同じようにきれいな花束を胸にしまえるのだろうか
良い恋をしたいものですと
想える作品でした。
映画も素敵ですが、本を手に取ると
なお、感情が揺れる作品です。
どうか、多くの恋愛に想いを馳せる同志の目に触れることを祈ります。
現実と理想の狭間で恋に恋をしたいと想えますよ。