よいこの読書録

よいこが読んだ本の感想を好きなように書くの

推し、燃ゆ 著:宇佐見りん

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なぜ、推しはファンを殴ったのか

そこはわからないまま

痴話喧嘩?

押しかけたファンを?

睨みつけていたのは、押しかけたファンと全体を同一して狂気のファンに見えたから?

そうじゃないと、そうかも知れないの葛藤?

推しを推すことに人生を捧げる女性を通じて

アイドルの価値観が見えた不思議な作品

でも、何年も見ていた推しが

本当は違うのかも、

なんて偶像の真実が見えたり

何年も見続けた古参のファンでも

変わり続ける人が分からないように

僕もきっと、深い意味で人を理解することはできないと思った

だって、自分のことですら正確に把握できないのだから

 


ただ、純粋たる思い、推しを推すという考え方

それに触れる機会ができたのは嬉しい

推しを推すという概念がこれだ!!

とまでは言わないけど

きっとそういう気持ちの人がいるんだ

自己投影?自己との同一化?献身?

必要とされないけど、相手の役に立っている

知識欲が満たされる

 


アイドルは人を救う

 


これは、間違いなく言えると思う

 


感情を叩けるのは、仕事として有意義

 


薄れやすく、後世に残りづらい

一時の光

光体が無くなれば、暗闇に戻る

存在

アイドル

 


光体がなくなった後

彼女はどう生きるのだろうか

新たな光体を見つけるのかな

不安が残る

 


きっと、アイドルに限らず

僕も何か、依代?アイドルじゃないけど

生きる意味を探して、決めて、もっているのかな?

 


なんて考える作品でした。

 


文章は読みやすく、表現が

あぁ、そういう感覚だよねって共感もできる

 


素敵な作品でした。